こんばんは。ブロガーNです。
気持ちがモヤモヤした時、短時間で気分を変えたいと思いませんか?
そんな時にこのブログを読めば、宇宙のイメージと知らなかった知識が気分転換のきっかけになります。
今回は、光瀬龍の代表作「百億の昼と千億の夜」から、アンドロメダ銀河の話です。
小説では、3905年にサイボーグとなって目覚めたシッダータが、崩壊した都市に向かう途中で砂の海に突っ込んだ宇宙船を見つけます。そこで突然心の中に現れた映像が、アンドロメダ大星雲と天の川銀河が衝突して凄まじい光を発している場面でした。
現在の推定によれば、約40億年後に、アンドロメダ銀河と我々の銀河系が衝突すると考えられています。では実際に銀河系同士が衝突すると、何が起きるのでしょうか。
この小説では凄まじい光を発すると描かれていますが、宇宙空間は広いので、銀河系同士が交差してもそもそも恒星同士が直接ぶつかる確率は低いように思えます。
しかし、銀河系の数千億の星々は、大きな質量(もしかしてダークマターも含めて)を持っていますので、両方の銀河系の間に強い引力が作用して引っ張り合い、最後は合体してしまうのかも知れません。そして宇宙の大規模なスケールで、衝突や合体が起こることで銀河の進化が進むと考えられています。
また、宇宙には多くの星雲がありますが、それらが衝突する現象は稀です。ただし、いくつかの場所では、星雲同士が相互作用しており、その結果、衝突や合体が起こっている事が観測されています。
アンドロメダ銀河までは250万光年の距離ですが、これは宇宙の中では近いと言えます。これまでに観測された最も遠い銀河系は、2022年4月11日時点で、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が発見した「GN-z11」であり、地球から134億光年離れています。
アンドロメダ銀河は天の川銀河より大きく、直径22万光年もあります。そして、時速40万キロメートルの速度で、天の川銀河に近づいているのです。
物語の後半で、再びアンドロメダ銀河の場面が描かれます。そこには、この宇宙の謎を解く鍵が隠されていました。
天の川銀河から約300万光年離れた所に、トライアングル銀河(M33)があります。天の川銀河やアンドロメダ銀河と比較してあまり知られていないかもしれませんが、美しさと複雑さを兼ね備えた銀河系です。
トライアングル銀河は、北半球の秋から冬にかけて、北極星の近くの三角形のトライアングル座(Triangulum)の方向に肉眼で見ることができます。
この銀河は、天の川銀河やアンドロメダ銀河よりも小さく、直径約5万光年ほどですが、活発な星の生成領域を持つことで知られています。
おわりに
宇宙の中で、銀河が集まっている場所を銀河団と呼びます。集まっていると言っても、数百万光年離れているのですが、宇宙全体の大きさと比較すると、かなりの密集度合いと言えそうです。
100億光年離れた遠い銀河と1000万光年以内の銀河では、1000倍の違いがあります。1キロメートル離れた場所と1メートル以内の1センチの円(天の川銀河の直径10万光年)をイメージするとわかりやすいかも知れません。
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