こんにちは。ブロガーNです。
気持ちがモヤモヤした時、短時間で気分を変えたいと思いませんか?
そんな時にこのブログを読めば、宇宙のイメージと知らなかった知識が気分転換のきっかけになります。
今回は、光瀬龍の代表作「百億の昼と千億の夜」から、未来の人類の話です。
小説では、未来の人類は、カプセルに閉じこもって、群生して生きています。これは自然環境の変化を耐え抜くためでしたが、人はカプセルの中でも動かず、外で働いているのは全てロボットでした。
人間には管が生えていて、そこから栄養を取り込んだり、他の人間と意思疎通をしています。映画マトリックスのようにマシーンに無理矢理閉じ込められているのではなく、自発的にその生き方を選んでいるのでした。
もし、これからAIやロボットの進化が進むと、人は働かなくても生活できるようになりそうです。そして、医療や防災が進むと、病気や災害で命を落とす人は減っていくのだろうと思います。
その時人類は、長い人生を何をして過ごすでしょうか。宇宙を目指す人もいるかも知れません。しかし、危険を伴う冒険よりも、バーチャルな世界でさまざまな楽しい体験を選ぶ人も少なからずいるでしょう。
そのような人々は、この小説のようにカプセルの中に閉じこもり、安全を確保して夢の中で暮らすのでしょう。それが人類の未来だとすると、ちょっと寂しいですが。
小説では、生理的なパターンだけが記号化されて保存され、それが人工肉体に封入されています。そして人間は、集団幻覚による仮構の世界に生きています。
外の世界を知る事なく、半永久的に供給される核融合エネルギーやロボットとカプセルに守られて生きるとしても、いつかは外の世界の変化によってシステムが破壊され、終わりの時を迎えるのです。
一方で「宇宙は人類のために設計されている」と言う説があります。
我々のいる世界のさまざまな物理定数や宇宙の膨張の速度が人類にとってちょうど良い値であり、これは偶然にしては極めて低い確率で起きているそうです。
もし、我々人類に計り知れない何らかの力が働いているとすれば、この先もカプセルの中に閉じこもってしまうような事にはならず、進化を続けて行くような気がします。
何を信じるかは人それぞれですが、この宇宙の物理的な特性の中で人類が生まれたのは間違いない事実です。そしてそれは確率的には奇跡的な幸運であり、この世界に生きている事の素晴らしさを感じる話ですね。
おわりに
未来の人類がどうなるのか、確かな事はわからないと思いますが、生物としての進化よりも科学技術で自らを変える方が早く進むと思われます。
この小説のように、サイボーグとなって半永久的に同じ個体の意識が続いたり、あるいは、クローン技術で複数の個体を作り、老化したら交換しながら生き続ける可能性は十分に有り得ると思います。
参考リンク
購入リンク
コメント