月は無慈悲な夜の女王の楽しみ方2

こんばんは。ブロガーNです。
気持ちがモヤモヤした時、短時間で気分を変えたいと思いませんか?
そんな時にこのブログを読めば、宇宙のイメージと知らなかった知識が気分転換のきっかけになります。

今回は、ハインラインの名作「月は無慈悲な夜の女王」から、月面都市の話です。

iss_moon_newfoundland/NASA

月の地下に大規模な空間

2009年、日本の月周回衛星「かぐや」が、月の火山地域の地下数10m〜数100mの深さに複数の空洞の存在を確認しました。これは長さ10数キロメートルと言う巨大なもので、将来の月基地の候補地として有力視されているそうです。

「月は無慈悲な夜の女王」でも、人類が月の地下に大規模な都市をつくり、そこに数百万人が住んでいると言う設定になっています。地下には農場もあり、そこで生産された作物を地球へ輸出しています。そして月の地下の氷を溶かして水や空気も作っていると言う話です。

月には大量の氷も

実際に最近のNASAなどの報告では、月には大量の氷があると言われています。その氷から水や酸素を取り出して、酸素は呼吸に使い、水素は月面用の車や宇宙ロケットの燃料や発電に利用する計画もあるそうです。水を使えば植物を育てられますし、植物は人が出す二酸化炭素を吸収して、好循環が作り出せるでしょう。まさに、この小説はその時代を予言していたと言えますね。

小説では、2075年に月世界には数百万人が住んでいて地球連邦と戦争を始めるのですが、現実の世界でも2040年代には月基地を作る計画があるので、恐らく小説で描かれた2070年代にはかなり大規模な月面都市が出来ると思います。

A front view of the Apollo 14 Lunar Module (NASA/JSC)

アルテミス計画

現在進んでいる有人宇宙飛行(月面着陸)のアルテミス計画(Artemis program)は、米航空宇宙局(NASA)が主導している国際協力プロジェクトです。月の周回軌道に建設予定の有人拠点「Gateway(ゲートウェイ)」は月面や月近傍の探査だけでなく、火星の探査に向けた中継基地などの役割も期待されています。

日本は、このゲートウェイ居住棟へのバッテリーの提供や補給、環境制御・生命維持装置の提供などを担当しているそうです。さらに、日本人の宇宙飛行士が少なくとも2人、月面での活動に参加する方向で最終調整が進められていると報道されましたうまく進めば、日本も今後の月面都市の開発に大きな役割を果たせそうですね。そして、これからどんどん月が身近な存在になって、そこからどんな新しいテクノロジーやビジネスが生まれるのか楽しみです。

さすがに月面都市と地球連邦の戦争になるとは考えにくいですが、これから各国の月面開発競争が激化すれば、政治的な問題が生じる恐れはあると思います。月は人類共通の資源として、各国が協調して開発を進めて欲しいものです。

おわりに
月面に基地を作る目的として、将来の宇宙探査や有人宇宙飛行の拠点として機能することが考えられています。また、月の資源を利用して、宇宙探査ミッションに必要な燃料や材料を生産することも可能です。
さらに、月の環境での生存や持続可能なエネルギーの供給など、宇宙探査技術の発展や人類の未来の拠点としての可能性があると言われています。

参考リンク

月の地下に巨大な空洞を確認

あなたも月で暮らす日が? 月面都市の全貌にせまる

購入リンク


コメント

タイトルとURLをコピーしました