こんばんは。ブロガーNです。
気持ちがモヤモヤした時、短時間で気分を変えたいと思いませんか?
そんな時にこのブログを読めば、宇宙のイメージと知らなかった知識が気分転換のきっかけになります。
今回は、ハインラインの名作「夏への扉」から、月世界定期便の話です。
夏への扉の主人公ダニエルがコールドスリープから目覚めた西暦2000年の新聞の見出しには、「月世界定期便、ふたご座流星群のためなお、空中に待機中、静止宇宙ステーション2箇所に破損、死傷者なし」と書かれていました。
この小説は1956年に発表されていて、はるかな未来と感じられた2000年頃に、月への定期便が就航しているストーリーに違和感はなかったでしょう。
残念なことに現実の世界では、2024年になっても月世界定期便は実現していません。
1969年に人類が初めて月に降り立った頃には、そう遠くない未来に月旅行が実現すると誰もが思っていました。
しかし現実には、アポロ17号によって1972年に月面を歩いたユージン・サーナンを最後に、今日まで50年以上の間、誰も月に降り立つ事はありませんでした。これにはいくつかの理由があるのですが、大きいのは月に行く事への人々の関心が薄れた事だと思います。その結果、月ではなくスペースシャトルや宇宙ステーションなど、地球周回軌道における活動に予算や技術が振り向けられて来たのです。
そして今、NASAはアルテミス計画を通じて有人月面探査を目指しており、2020年代中に再び人類を月に送ることを目指しています。また、国際的なパートナーシップや民間企業の協力により、有人月面探査の実現に向けた動きが活発化しています。
アルテミス計画には、地球と月の間の定期的な運行が含まれています。計画の一環として、NASAは地球と月の間で定期的な運行を実施する予定なのです。その中核となるのが、月軌道プラットフォーム「ゲートウェイ」です。
ゲートウェイは月の周回軌道に設置される予定で、地球と月の間を行き来する宇宙船の中継基地として機能します。そして、SLS(スペース・ローンチ・システム)ロケットとオリオン宇宙船を繰り返し使用し、定期的な打ち上げと月への往復を実現することを目指しています。
これにより、月面での科学研究や技術開発を推進します。例えば、月の地質や鉱物の分析を通じて、月の形成と進化についての理解を深めます。また、月の裏側に設置した望遠鏡を利用して、宇宙の初期状態や暗黒物質の研究が行われます。さらに、月の資源を利用して酸素や水素を生成し、宇宙探査の持続可能性を高めるための研究も行われる予定です。
アルテミス計画は、このような研究を通じて持続可能な月面探査の基盤を築くことを目指しており、その成果は月面での長期滞在や定住を実現するための重要なステップとなります。そして、計画が順調に進めば、いよいよ2030年代の後半には、人類が月に住む時代がやってくるそうです。ついに、SFで何度も語られてきた「月に住む」時代がやってくるのです。
おわりに
日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も、アルテミス計画の月面探査機やローバーの開発において重要な役割を果たしています。また、宇宙での生活を支えるための生命維持システムや居住モジュールの開発にも貢献しています。さらに、日本の技術者は、月面でのエネルギー供給と貯蔵技術の開発にも関与しています。特に、太陽光発電システムやエネルギー効率の高いバッテリー技術が重要です。
これらの貢献を通じて、日本の研究者や技術者はアルテミス計画において重要な役割を果たし、月面探査と将来的な月面居住の実現に向けて大きな影響を与えることが期待されています。
参考リンク
「2023年宇宙の旅」人類が月で暮らす日(リンク)
宇宙旅行を目指す企業が続出!?民間人が参加できる宇宙旅行プランを紹介(リンク)
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