銀河帝国の興亡 – フォースシールド

こんにちは。ブロガーNです。

SF小説を読んでみたいけど、なかなかきっかけがつかめないと思う人は多いと思います。
このブログではSFで扱われる未来の科学技術の世界について解説していきます。

今回は、アシモフの名作「銀河帝国の興亡」から、フォースシールドについて考えます。

宇宙の画像はSFの世界を感じさせてくれます。

シールドと言うのは、昔からSFに登場する定番の防御技術ですよね。敵のレーザービームを拡散させて、宇宙船を守るために使われます。

銀河帝国の興亡では、フォースシールド防御を装備した宇宙船が行方不明になります。シールドで防御された宇宙船を破壊するには、それを上回る強力な武器が必要なので、科学技術が衰退した銀河系の周辺星域の武器ではなく、銀河帝国の戦艦による攻撃であるとわかるのです。

一方、科学技術を発展させた新たな勢力「ファウンデーション」は、核動力装置の小型化を進めて、家電製品や個人用シールド装置を実用化します。この事がファウンデーションを危機から救うのです。

では、実際にこのような防御シールドを作れる可能性があるでしょうか?

実は、地球自体が大きなシールドに守られています。
地球の約1万1600キロ上空に、有害な電子から地球を守る「透明バリアー」が存在しています。
この透明バリアーはバンアレン帯と呼ばれる放射線帯の内側で発見され、太陽嵐の発生時に衛星や宇宙飛行士を脅かす高エネルギー電子を防ぐ役割を果たしているそうです。

太陽風とジオスペース JAXA/ERG science team

この小説では、都市を守るためのシールド装置は6階建てのビル相当の装置が必要とされています。
しかしファウンデーションは、さらに技術を進歩させて核動力装置を小型化し「胡桃(くるみ)」程度の大きさの鉛の箱に納めることに成功します。この技術によって、人の周囲に大きなエネルギーを発生させて個人用のシールド装置を実現するのです。

DUNE/砂の惑星の映画でも個人用シールドがたびたび現れますが、この映画のシールド装置は旅行カバンくらいの大きさでかなり重量がありそうな感じでした。

将来、地球を守っているバンアレン帯と同じ原理を用いて、電磁フィールドを生成して敵の砲弾の軌道を変えてしまうような技術が実用化されるかも知れません。恐らくその時に実現の鍵になるのは、大きなエネルギー発生装置をいかに小型化できるかではないでしょうか。

もちろん、現在、このような技術には多くの課題があり、実現には時間と研究が必要でしょう。
そしてシールド技術は戦争そのものをなくすわけではありません。逆に、より強力な兵器や攻撃方法の開発競争が起こって、新たな脅威や攻撃戦術が生まれてしまう可能性が高いと思います。

おわりに

シールド装置は、宇宙船全体を守る大きなものから個人用の小さなものまでSFの定番技術です。
ビーム光線と共にSFらしさを演出するのに欠かせないアイテムですし、いつかは実用化されると期待したいですね。(注:このブログを書いた2年後の2025年に、イスラエルがレーザービームを用いた防御システムを実用化したそうです。現実がSFに近づくスピードが早くなった気がします。)

参考リンク

太陽風とジオスペース(JAXA)

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