こんばんは。ブロガーNです。
気持ちがモヤモヤした時、短時間で気分を変えたいと思いませんか?
そんな時にこのブログを読めば、宇宙のイメージと知らなかった知識が気分転換のきっかけになります。そして、SF小説を読んだ後にもう一度ここに来れば、さらに幸せな気分になれますよ。
今回は、小松左京の名作「果しなき流れの果に」から、テレパシーの話です。
頭の中に直接声が
私たちは普段、頭の中で自分と会話しながら生きています。もしその会話に他の人が入って来ると、それがテレパシーですね。
小説では、太陽の異常活動によって全人類の滅亡が迫る中、地球に残った26歳のハンスに、突然、8000万キロ離れた火星にいる友人の声が聞こえて来ます。さらにその直後には、突然現れた宇宙船に乗って来た人物から、ハンスの頭の中へ直接呼びかけられます。
SF小説の中では、テレパシーはどんなに離れていても言葉や気持ちが即座に伝わりますが、実際は、例えば火星と地球は、最も離れている時期には約4億キロも離れているので、電波だと往復に約40分かかります。
テレパシーの実現は近い
ところで、人類は相手がどこにいてもインターネットを通じてメッセージを伝え合う事が出来るようになりました。あとは、脳内で考えている事を口に出さないで直接ネットワークに乗せる事ができれば、テレパシーに近い事が可能になりそうです。
そのため、最近では、脳の動きから言葉や感情を取り出すブレインテックと言う技術が注目されています。ブレインテックは、ブレイン(脳)とテクノロジー(技術)をかけ合わせた言葉で、 脳の状態を解析して、脳の働きの物理的なメカニズムを明らかにします。そして、脳と情報通信機器をつなぐ技術(BMI:Brain Machine Interface)が重要になっています。
脳に立ち入り禁止領域
一方で、考えている事を外部に知られたくないと言う要望も必ず出てきます。
この小説の中では、人工衛星の事故を調べる保険会社の調査部のメンバーが、外部に秘密を知られないように、脳に立ち入り禁止領域を作ると言う場面があります。そしてこの禁止領域は、外部から検査してもその存在がわからないように作る必要があるので、SFの中の話とは言え、かなり高度な技術が必要になりそうです。
また、脳に直接言葉を届ける方も、研究が進められています。これが進むと、近い将来、脳で考えるだけで人と会話が出来る時代になるかも知れないですね。また一歩、テクノロジーがSF小説に近づきそうです。
おわりに
最近は、脳の動きを詳しく調べるためにAIを使い、その成果をAIの作り方に反映させて性能を高め、それを使ってさらに詳しく脳の動きを知ると言う事が行われています。
とは言え、SF小説のテレパシーのように、電波の速度を超えて遠い星にいる人とリアルタイムにつながる能力は、そう簡単には実現出来ないと思います。
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