マーダーボット・ダイアリー ― テラフォーミング

こんにちは、ブロガーNです。

人類は、いつか地球以外の星に住めるようになると思いますか?

今回は、大人気SFシリーズ『マーダーボット・ダイアリー』から、「テラフォーミング」の話です。

SFの中の“惑星改造計画”

『マーダーボット・ダイアリー』の世界では、人類はワームホールを利用して宇宙へ進出しています。
そして企業は、新しい惑星を「人類が住める星」に変えるビジネスを行っています。

この「惑星を地球のような環境に変える技術」を、テラフォーミングと呼びます。
テラフォーミングによって、火星のような惑星の大気や気温、環境を人工的に変化させ、人類が暮らせる世界にする事ができるのです。

物語では、テラフォーム事業を行っているはずの企業が、実は貴重な未知の合成物質を秘密裏に採掘していました。そこで主人公の警備ロボット「弊機(マーダーボット)」が大活躍します。

SFではよく登場するテラフォーミングですが、実は現代の科学でも研究されているテーマなのです。

GSFC_20171208_Archive_e000019~large Credit: NASA, ESA, and Z. Levay (STScI) NASA image use policy

火星に住むには何が必要?

現在、火星移住の研究では、まず「火星の大気」をどうするかが大きな課題になっています。
火星の大気圧は、地球の1%にも満たないほど薄く、人間はそのままでは呼吸できません。

つまり、人類が火星で暮らすには、

  • 酸素を増やす
  • 気圧を上げる
  • 気温を安定させる
  • 水を確保する
  • 強い宇宙放射線を防ぐ

といった、とてつもなく大きな問題を解決する必要があります。
しかも・・現在の地球の大気は、何十億年もかけて人類が住めるものになったのです。

地球の大気は、どうやってできたのか?

現在の地球には、酸素や窒素を中心とした大気があります。
でも、地球が生まれたばかりのころは、今とはまったく違う世界でした。

① 最初の大気「一次大気」

約46億年前、地球は生まれたばかりでした。
この頃の地球は、宇宙空間にあった水素やヘリウムを取り込んでいました。

しかし、当時の地球は高温で、重力も十分ではなかったため、それらのガスの多くは宇宙へ逃げてしまいました。

② 火山が作った「二次大気」

その後、地球が少しずつ冷えると、地中のマグマから大量のガスが噴き出します。

噴き出したのは、

  • 水蒸気
  • 二酸化炭素
  • 窒素

などでした。

やがて地球の温度が下がると、水蒸気は雨となって降り続き、海が誕生します。
その結果、大気には二酸化炭素や窒素が多く残るようになりました。

③ 生物が変えた「現在の大気」

そして最大の変化を起こしたのが、生物です。
植物や藻類の祖先が「光合成」を始めたことで、大量の酸素が作られるようになりました。

長い時間をかけて、地球の大気は現在のような「酸素を含む空気」へ変化していったのです。現在の地球のような大気になったのは、実は比較的最近で、約4億年前だと考えられています。

火星を地球化するのは、どれほど難しいのか?

つまり地球の大気は、

  • 火山活動
  • 海の誕生
  • 生物の進化

など、数十億年もの歴史によって作られたものなのです。
そう考えると、火星に短期間で地球のような大気を作ることが、どれほど難しいか想像できますよね。

現時点では、現実的な費用や時間で火星全体をテラフォームする方法は見つかっていません。
それでもSFは「もし未来の人類が実現できたら?」という想像を私たちに見せてくれます。

何十億年もかかった地球の歴史を、未来の科学技術が人工的に再現する。
そう考えると、テラフォーミングというテーマは、まさに「宇宙規模の挑戦」だと思います。

そして、そんな壮大な未来を想像させてくれるところが、SFの面白さなのです。

参考リンク

人類は火星に住めるようになる? 小惑星をぶつけて“地球化”する計画(リンク)

近い将来他の惑星に人類は住めるの?(リンク)

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