夏への扉の楽しみ方1

こんにちは。ブロガーNです。

気持ちがモヤモヤした時、短時間で気分を変えたいと思いませんか?そんな時にこのブログを読めば、宇宙のイメージと知らなかった知識が気分転換のきっかけになります。

今回は、ハインラインの名作「夏への扉」から、コールドスリープの話です。

夏への扉は、主人公のダニエルが、保険会社で30年のコールドスリープ(冷蔵睡眠)を契約するところから始まります。

コールドスリープはSFでよく見られる装置です。映画『エイリアン コヴェナント』では、2104年、植民船コヴェナント号の乗組員15人と2千人の入植者が、冷凍休眠中に事故に遭う場面から始まります。人間の寿命では宇宙を旅するには短すぎるため、このような装置を使って星間の移動を実現する必要があります。

コールドスリープでは、体温を下げて代謝を極端に落とした状態で、生存に必要な物資を供給し続けます。これにより、体の老化を遅らせて長期間眠り続け、目覚めた時にはほとんど歳を取らずに未来に生存していることが可能です。つまり、未来へのタイムマシンとも言えます。

『夏への扉』では、1970年から30年後の西暦2000年にダニエルが目覚めます。そして30年後の進歩した世界に少しずつ馴染んでいきます。

1970年頃の日本は、ダイヤル式の黒電話から、プッシュボタン式の電話への移行が始まっていましたが、30年後の2000年には、携帯電話でインターネットに接続できるサービスが始まっていました。さらに、50年後の2020年には、日本人の9割近くがスマホを持ち、買い物も映画もタクシーも、友達とのビデオ通話もスマホだけでできる世界が実現しました。ほとんどの家庭が黒電話だった1970年とは、全く違う世界ですね。

そう考えると、もしコールドスリープで50年後の世界で暮らせるなら、リスクを冒してでもやってみたいと思う人が少なからずいるでしょう。そして、技術が成熟すれば、それをビジネスにする人も現れるでしょう。

この小説では、生命保険会社がコールドスリープのサービスを提供していて、眠っている間の資産の投資方法を選ぶことができます。20年や30年という長期間眠っているので、その間に投資で資産を増やす方法は確かに合理的だと思います。

しかし、主人公のダニエルが西暦2000年に目覚めた時には、契約した保険会社の経営者が全ての財産を横領して破産していたので、投資していた株を全て失うハメになったのですが。

おわりに

人も大昔は冬眠の習慣を持っていたと言う研究結果が発表されています。体温を低下させて、代謝を減らすことにより、人工的に冬眠状態を作る研究が続けられているそうです。

将来、人類は冬眠によって老化を遅らせて、未来を見るために長い寿命を選ぶ事も可能になるかも知れません。

参考リンク

コールドスリープは現実に可能?

人間も人工冬眠できる?

購入リンク

夏の扉(ハインライン)


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