こんにちは。ブロガーNです。
気持ちがモヤモヤした時、短時間で気分を変えたいと思いませんか?そんな時にこのブログを読めば、宇宙のイメージと知らなかった知識が気分転換のきっかけになります。
今回は、カート・ヴォネガット・ジュニアの「タイタンの妖女」から、太陽系が向かう方向の話です。
この小説の最初に「太陽系は、1時間ごとに43,000マイルずつヘラクレス座のM13球状星団へ近づいている」と書かれています。この事は物語の内容と直接的な関係はありませんが、太陽系がかなりのスピードで動いているのは確かです。

太陽系の移動方向
太陽系は、銀河系中心から約27,000光年離れていて、秒速約22kmという速さで、2億年以上という長い周期をかけて一周します。
では太陽系は銀河系の中をどの方向に向かっているのでしょうか?
太陽系が向かっているのは、七夕の物語で有名なこと座のベガ(おりひめ星)の方向です。ちなみに彦星の方は、わし座のアルタイルで、七夕の話の通り天の川(つまり銀河系)を挟んだ位置に見えます。
こと座は、小説に書かれているヘラクレス座の隣の星座で、日本では8月下旬の午後8時ごろにほぼ真上に見えます。ベガの赤緯(天の赤道を 0°とし、北極方向を正として±90°まで定めた角度)は約38度です。日本の北緯38度線は新潟県、山形県、宮城県を通るので、その真上を通ります。
天の川は銀河系の円盤の部分なので、太陽系は銀河系の公転面から少しずれた方向に向かっていると言う事になりますね。

ヘラクレス座のM13球状星団
一方、ヘラクレス座のM13球状星団は、天文学的には非常に有名な球状星団で、地球から約22,000光年離れた場所に位置しています。
M13は数十万個の恒星からなる密集した天体です。球状星団の中でも特に大規模で、直径は約145光年に達します。星団の中心部では星々が非常に高密度で、互いにわずか1光年程度の距離しかありません。

またM13は、銀河の中心方向ではなく外側のハローと呼ばれる方向(ヘラクレス座の方向)に位置しています。つまりM13は、太陽系と銀河中心の間にあるのではなく、むしろ銀河中心よりも外側の方向に位置しているのです。
M13のような球状星団は銀河の進化や構造を理解するうえで重要な手がかりとなっています。特に、約100億年以上前の銀河の形成初期に作られた古い天体であることから、球状星団の星の組成や進化を調べることで、銀河が形成された初期の環境や、当時の宇宙の化学的組成(例えば金属量の分布など)を知ることができます。
アンドロメダ銀河の球状星団
天の川銀河の隣のアンドロメダ銀河にも、多くの球状星団が発見されています。
アンドロメダ銀河の球状星団の一部は、天の川銀河よりも合併や相互作用の痕跡をより明確に示していると考えられています。これは、アンドロメダが多くの矮小銀河を吸収してきた結果、より多様な球状星団の起源が見られるためです。
特に、アンドロメダ銀河では比較的若い球状星団もいくつか発見されており、このことは最近の銀河合併や相互作用によって新たな星団が形成されたことを示唆しているそうです。
おわりに
七夕伝説は、中国の「牛郎織女伝説」に由来し、日本では織姫と彦星の物語として親しまれています。
織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)は、天の川を挟んで離れ離れになった恋人同士で、年に一度、7月7日の夜にだけ会うことが許されるとされています。
日本には古来より「棚機(たなばた)」という風習があり、神聖な布を織って神様に捧げる行事が行われていました。これが中国の伝説と結びつき、現在の七夕として定着したそうです。
参考リンク
最先端のシミュレーションによって明らかになった中間質量ブラックホール形成過程(リンク)
七夕について教えて(リンク)
購入リンク
コメント