こんにちは。ブロガーNです。
今回取り上げるのは、カート・ヴォネガット・ジュニアの名作SF『タイタンの妖女』です。
この作品では、火星が重要な舞台の一つとして登場します。
人類は、いつか火星に住む日が来るのでしょうか?
SF作品に登場する火星には、しばしば人類が移住しています。
しかし実際の火星の地形や環境は地球とは大きく異なり、人が住むのは簡単ではなさそうです。

火星はどんな惑星?
火星は太陽から4番目を回る惑星で、「赤い惑星」と呼ばれています。
赤く見える理由は、地表に鉄を含む岩石が多く存在し、それがさびて赤くなっているからです。
地球より少し小さい惑星ですが、その表面には信じられないほど巨大な地形があります。
太陽系最大の火山「オリンポス山」
火星で最も有名な地形がオリンポス山です。その高さは約2万7千メートル!
地球最高峰のエベレストが約9,000mなので、なんと約3倍の高さになります。
さらに山の直径は約600kmもあります。
東京から大阪までの距離が約500kmですから、信じられない大きさの火山がそびえていることになります。もしオリンポス山の頂上に立てたとしても、山が大きすぎて全体の形を見渡すことはできないでしょう。
巨大すぎる谷「マリネリス渓谷」
もう一つの驚きはマリネリス渓谷です。長さは約4,000km!
これは日本列島がほぼ丸ごと入ってしまうほどの長さです。
深さは最大約7,000mにも達します。
地球で有名なグランドキャニオンも壮大ですが、マリネリス渓谷はその何倍もの規模を持っています。
宇宙から見ると、火星の表面に巨大な傷跡が刻まれているように見えるほどです。
火星には昔、水があった?
現在の火星には液体の水はほとんどありません。
しかし探査機の観測から、昔は川や湖が存在していた可能性が高いことが分かっています。
地表には、水が流れたような地形や湖の跡と思われる場所も見つかっています。
つまり火星は、今とはまったく違う世界だったのかもしれません。

現実の過酷な火星
この小説では、未来の人類が火星へ進出し、地球とは異なる社会を築いていました。
主人公のマラカイ・コンスタントは、火星の広大な赤い大地の上で、数々の出来事に巻き込まれます。
SFでは人類が火星に都市を建設し、そこで暮らしている姿がよく描かれます。
しかし現実の火星は、とても過酷な環境なのです。
気温はマイナス60℃くらい、空気は地球の約1%しかなく、人間は呼吸できません。
さらに強い宇宙放射線にもさらされています。
そこで、人が火星に住むためには、宇宙服や居住施設、食料生産システムなど、多くの技術的な課題を解決する必要があります。
つまり、SFで描かれる火星都市はまだ実現が見えない未来の夢なのです。

人類は火星を目指す
それでも人類は火星を目指しています。
現在も多くの探査機が火星を調査しており、将来的には人類を送り込む計画も進められています。
もし火星に基地が建設されれば、オリンポス山のふもとを探検したり、マリネリス渓谷を見下ろしたりできる日が来るかもしれません。
今の子供達が大人になる頃には、火星に住む人々が現れている可能性もあります。
そして『タイタンの妖女』が描いた未来は、単なる空想ではなく、現実になるかもしれないのです。
次に夜空で赤く輝く火星を見つけたら、そこに広がる巨大な火山や果てしない峡谷を想像してみてください。いつか人類が火星に降り立ち、その大地を直接探索する日が来るかもしれません。
その日が来るまで、SF作品や科学ニュースを通じて、火星の未来に思いを馳せてみましょう。
参考リンク
東京大学理学部 地球惑星物理学科 – 火星(リンク)
アルテミス計画 ARTEMIS – 国際宇宙探査センター – JAXA(リンク)
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