銀河帝国の興亡 – スペースジャンプ

こんにちは、ブロガーNです。
みなさんは、夜空に広がる天の川を見て、「あの向こうには何があるんだろう?」と思ったことはありませんか?

もし、人類が銀河の反対側まで一瞬で移動できたら・・
もし、何万光年も離れた宇宙船とリアルタイムで会話できたら・・

今回は、SFの名作「銀河帝国の興亡」から、「スペースジャンプ」の話をしてみましょう。

地球から見える天の川銀河

夜の空は宇宙です。そこに見える天の川。
実はあれは、私たちが住んでいる「銀河系」の一部です。
でも、もし本当にそこへ行こうとしたら、どれくらい時間がかかるのでしょうか?

銀河帝国の興亡 は、SF界の巨匠 アイザック・アシモフ が描いた超有名シリーズです。
物語の舞台は、銀河系全体。人類は数百万もの惑星へ広がり「銀河帝国」を築いています。

主人公の一人、ガアル・ドーニックは、銀河系の辺境の惑星から、銀河中心部に近い巨大都市惑星「トランター」へ旅をします。その時に使われるのが、ハイパースペース・ジャンプという未来の移動技術です。

これは、宇宙空間を普通に飛ぶのではなく、別の空間を通って超高速で移動するような技術です。
しかも面白いのは、ジャンプの瞬間に特別な衝撃や感覚がないこと。
初めてスペースジャンプを体験するガアルは「すごい体験があるはず!」と期待していたのに、気づいたら移動が終わっていて、逆にガッカリしてしまいます。
でも、この「何も感じない未来技術」という描写は、とてもリアルな感じがします。

では、なぜSFでは「スペースジャンプ」が必要になるのでしょうか?
理由は単純・・「宇宙が広すぎるから」
私たちの銀河系は、半径およそ5万光年もあります。
地球は銀河の中心から約2万8000光年離れた場所にあります。

光は1秒で地球を7周半できるほど速いのですが、その光ですら銀河中心まで2万8000年かかるのです。
つまり、今私たちが見ている天の川の中心の光は、約2万8000年前の姿ということになります。日本がまだ縄文時代だったころの光を、今見ているわけです。すごい話ですよね。

620057main_milkyway_full NASA/Adler/U. Chicago/Wesleyan/JPL-Caltech

さらに、宇宙では「通信」も大問題になります。
たとえば、地球に最も近い恒星の一つ「アルファ・ケンタウリ」までの距離は約4.3光年です。

つまり、もしそこに宇宙船がいるとしても、「もしもし、聞こえる?」と送った電波が届くまで4年以上かかります。返事をもらうには、さらに4年以上かかります。一度会話するだけで約9年です。

地球上のスマホのようなリアルタイム通信は不可能なんですね。
だからSFでは、光より速く情報を送る「超光速通信」がよく登場します。

銀河帝国の興亡 に出てくる「ウルトラ・ウェイブ中継機」も、その一つです。

では、現代の科学で本当にワープや超光速通信は可能なのでしょうか?
今のところ、答えはかなり難しいです。

現在の物理学では「光より速く情報を送れない」と考えられています。
これは、宇宙の基本ルールの一つです。

アインシュタイン の相対性理論でも、光速は特別な限界速度とされています。

ケンタウルス座の2つの1等星。左がα星。(Wikipedia)

もちろん、科学者は今も研究を続けています。「ワームホール」や「空間のゆがみ」を利用する理論もありますが、実現には未知の物質や、とてつもないエネルギーが必要だと考えられています。

つまり今の技術では、まだ完全にSFの世界です。でも、ここがSFの面白いところです。

銀河帝国の興亡が書かれた1950年代には、人類は宇宙に人工衛星すら打ち上げていませんでした。

その時代の人に「火星の地表写真を誰もがスマホで見れる」と言ったら、きっとSFだと思ったでしょう。けれど今、それは現実になっています。

もしかすると100年後、スペースジャンプや超光速通信も「昔はSFだった技術」になっているかもしれません。

夜空を見上げた時、天の川はただの星の集まりではありません。そこには、「人類はどこまで行けるのか?」という、未来への想像が広がっているのです。

SFは、その未来を少しだけ先に見せてくれるのかもしれませんね。

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